お助け部ッ☆
パーキングに入った。
『んじゃ着替えてくる』
「僕お菓子買いに行くー♪」
「じゃ俺も行くっ」
あたしと莉央と仁で車を降りた。
「あ、あっこ更衣室じゃね?」
仁が指差す先には、確かに更衣室の看板が。
こうやって仁に更衣室を指差されるの、2回目だ。
一昨日のことがとても懐かしく思えた。
でも……なんでパーキングに更衣室あるんだよ。
みんなここで何に着替えてんだよ。
あぁ、あたしも人のこと言えないか。
謎の更衣室にツッコミをいれているとき。あたしの中でもう1つの謎が生まれた。
『…ねぇ、今気づいたんだけどこの服……』
竜也に渡された紙袋の中には、確かに女ものの服が入ってた。
昨日の晩、あたし温泉に行く準備はして寝た。
なんだかんだ言っても楽しみだったし。
車の中には、その荷物がちゃんと積んであった。
でも当日着る服なんて、起きてから考えりゃいいと思ってたから準備なんてしてない。
結局…起きれなかったあたしは、毛布にくるまれて運ばれたわけで。
…何が言いたいかってゆーとね……
『誰の?』
あたしのではないということ。
「あ、それ僕の♪」
莉央が自分を指差してニッコリ笑った。
「姫と莉央って体型、ホント似てるもんな」
あたしと莉央を見比べて、1人納得する仁。
あ、そう。莉央の……
『えぇっ!?』