お助け部ッ☆
「あぁ、神山淳之介(カミヤマジュンノスケ)」
竜也がさらっと言った。
ここで新メンバーの紹介!?
もういないと思ってたのに…
『あの…あたし会ったことないよね?』
「あるよ」
『うっそ?』
そんな記憶、ございませんが…
「ほら、教育実習生の…」
翼先輩が言った。
教育実習生………
あ。あの国語教師か!!
芽依ちゃんが言ってた、この学校一のイケメン教師。
2年の担当だから直接的には接点ないからな……
茶髪にピアスってゆー常識はずれの教師だけど、教えんの上手いし女子には人気あるし男子には尊敬されるしで、スーパー実習生って呼ばれてるんだよね。
芽依ちゃんってすっごい情報屋なんだよね。
でも…そんなイケメンでスーパーな実習生がなんで運転手してんだ??
『神山先生がなんで?』
「あ、姫やめとけ。アイツは先生と呼ぶ価値のない人間だ」
仁が言った。
なんですと?
何故??
「アイツほど役たたずいねぇな」
翔平もうなずく。
どんな人だよ……
あ、翼先輩と同系統?なら納得。
『じゃあなんでその人連れてきたの?』
「そいつ意外運転できねぇんだもん。しょうがないじゃん」
仁が珍しく正論を述べた。
なんか感動…
「ってか…遠くないか?」
大和先輩がポツリと言った。
そーいや…かれこれ8時間は車内にいるっぽいし…
ま、車内ってか動くリビングって感じだけど。
竜也まだゲームしてるし。莉央なんて翔平の毛布にくるまって寝てるし…
『あたしたちマジで温泉行けんのかな?』
「「「さあ?」」」
みなさんでハモらないで!!
行き先超不安!!