お助け部ッ☆
そんな不安を抱えてると、
キキッ
車が止まった。
『止まった…?』
「あ、着いたっぽい」
まじ?
そっと、窓にかかっていたカーテンを開けると…
『わぁ……』
驚きのあまり、それしか言えなかった。
綺麗な花吹雪を舞わせている桜の木が何本も立ち並び、敷石の敷かれた日本庭園が、そこには広がっていた。
大きな旅館が、その風景に馴染むようにドッシリと構えている。
「着いたぞ…お前ら…さっさと降りやがれ…」
低く疲れきった聞き慣れない声が急かした。
『あ、神山せ…』
【アイツは先生と呼ぶ価値のない人間だ】
仁の言葉が頭をよぎった。
『神山……さん?』
「んぁ?」