お助け部ッ☆
「あっれー?翔平、翔平(ショウヘイ)!!
門の前に他校生がいるぞー?」
明らかにあたしのことを言ってる男の声が後ろから聞こえる。
「見りゃわかるっつの」
それに返事をする、また別の男の声。
後ろを振り向くと、二人の男の子が立っていた。
一人は見るからにスポーツマンって感じで、爽やかオーラが漂っている。
焦げ茶色の短髪がよく似合う、太陽のように笑う男の子。
多分、最初に声出した人。
もう一人は…
うわー…完璧不良だよ。
赤茶色の髪の毛してるもん。爽やかくんよりちょっと長めの髪。機嫌が悪いのか、彼は無愛想だった。
ただ二人の共通点は…
めっちゃカッコイイ。
俗に言う、イケメン?
赤髪くんの場合は美形だな。
あたし、あんまり男の人に興味ないから…カッコイイなぁ、ぐらいにしか思わないけど……
それでも一瞬ドキッとしたぐらい、華やかですわあ…
「翔平、どう?」
爽やかくんが、赤髪くんに言った。
な、なんか…めっちゃ見られてるんですけど…
品定めをするかのように、何秒間かあたしを観察したあと、赤髪くんの一言。
「んー…ギリギリ…」
ぎ、ギリギリ?
ゴクリ、と何故か生唾を飲み込むあたし。
少し緊張して、赤髪くんの言葉を待った。
「アウト」
『……ってアウトかよ!!ブスでごめんなさいねぇっ!!』
間を取ってあたしに緊張を促して突き落とすとは……!なんと卑劣なっ…
ま、あたしが勝手に緊張して勝手に落ち込んでるだけなんだけど。
ってかアウト……
自覚してても悔しいじゃありませんかッ!!