お助け部ッ☆
団結力ってやっぱ大事。
『んん……』
うっすらと目を開ける。
開けたハズなのに真っ暗。
周りはなんだかふわふわしてて…
もがいてももがいても光は見えない。
ってゆーか…
『デジャヴ!?』
そう叫ぶと、
「姫ちゃん、おはよぉ♪」
光と共に莉央の満面の笑みがこぼれた。
今日も可愛いね………
あ、それどころじゃないっ!!
勢いよく飛び起きる。
やはり、昨日と同じ車内に、昨日と同じ光景が広がっていた。
『また移動?』
「依頼が入ったんだ。姫香、初仕事なのに超重役だから頑張れっ」
ニコッと笑った竜也の顔は、朝日より眩しいっ…
『うん、頑張るっ!!………何を?』
「ホント、質問好きだな」
逆にこの状況で質問しない人いるの?
「あ、翔たん起きたあ♪おはよ〜」
「…はよ」
今に見てろ!翔平もあたしと同じ様に毛布にくるまれて連れてこられた身。絶対質問攻めにするはずだ!!
「…竜、一つ聞いてもいい?」
ほぉらきた!!
「何?」
「俺の朝飯、どこ?」
って朝飯!?まず飯の心配かよ!!食いしん坊め…
「はい、あんパン」
「…竜」
ほら!!今度こそ!!
「俺つぶあん無理」
なんでだよ!!状況説明よりあんこかよ!!ちなみにあたしはつぶあん派だけど。
「あそっか。じゃあ…」
「なぁ」
きた!!次はもう聞くだろ?ってかこれ聞かずに何を聞く!?
「あの毛布、どこに売ってんの?寝やすい…」
何聞いてんだよーっ!たしかに寝やすいけれどもね!?運ばれたってのに2回も気づかず爆睡できるくらいだからね!?でも今聞くな!!
『あー!!もうっ!!』
「姫香?どしたの??」
「低血圧か?」
お気に入りの毛布にくるまり、こしあんのあんパンを食べている翔平。
さぞかし満足だろうね!!
『お前がゆーなっ!!』