三年後に君がいることを俺は願う
あなたは誰………?
私………あなたのことを知ったいる気がする。

《小鳥………、ごめんな》

ごめんなってどういうこと?
どうして謝っているの?

《小鳥のそばにいたい………っ》

彼の辛そうな声が私の心を貫いた。
あなたは私がいなきゃいけないの?
こんな病気で弱い私を必要としてくれるの?

《小鳥、目を覚ませ》

私はそっと目を開けた。
そこには私と別れた人の姿があった。

「………未来」

何でいるの?
お母さんったら勝手に上げて………。
あれ………?
体が………動かない。

「………っ?」

何もないのに………。
動かない。
動けない。

「小鳥、ごめんな」

会いたくなかった。
未来に………会いたくなかった。

「………出てって」

私は横になったまま言った。
だって体が動かないんだもん。

「小鳥、別れたい理由………聞いてもいいか?それと、昨日の勉強会に来なかった理由」

ードクン。
胸が………また黒いモヤモヤで支配される。
嫌だ、こんなの………っ!

「何でもいいじゃない」

どうせあとから別れるつもりだったんだから。
だからちょうどよかった。
なのになんで未来は納得してないの?
浮気してたくせに………。

「ねぇ未来」

「?」

「私さ………もう恋とかしない」

モヤモヤが消えない。
これ以上いたら絶対未来を傷つける。
そうなる前にはやくどこかに言ってよ。

「もう私と関わらないでくれるかな?正直言って迷惑なの」

私は君を今、傷つけることしかできない。
大丈夫。
一年後には君の中から私は消えるんだから。
だから今だけだよ、辛いのは?
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