三年後に君がいることを俺は願う
お願いだから………私の嘘に気づかないで。

「私とは別れて」

もっと言わなきゃ。
もっと傷つけなきゃ。
もっともっともっと………嫌われなきゃ。

「未来といても楽しくない。だから一緒にいたくない。ただそれだけ?わかったならどっか行ってくれないかな?………目障り」

ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
傷つけてごめんなさい。

「………小鳥、今まで言ってくれたのは嘘だったのか!?」

「男が元カノにすがったりするとか気持ち悪い」

私は捕まれていた手を振り払う。
………体が動いた。

「未来、もう私たちは終わったの。今は元カノ元カレの関係だから。強いて言うなら幼なじみでもいいよ。これからは幼なじみとしてよろしくね」

私は起き上がった。
そして部屋を出た。

「もう私の部屋に来ないでね」

そう言い残して私は家を出た。
特に行く宛もないがぶらぶらと町を歩いていた。
スマホも鞄も何も持った来ていない。

「………はやく帰らなきゃ」

体が動かなくなる前に………。
私は何分間、町を歩いてた?
もしかしたら体に悪いかもしれない。

「ただいま」

私は家に着くとすぐに台所に行って薬を飲もうとした。
けどできなかった。

「………っ!?」

突然襲ってきた。
めまい、どうき、そして体のだるさ。

「っ………お母さん!」

私は叫んだ。
はやく呼ばないと大変なことになるってわかっていたから。
もう………死ぬのかな?
でもしょうがないよね。
私が死んだら未来は私を忘れて幸せになれるのかな?
そんなことを考えていた。
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