三年後に君がいることを俺は願う
君のためについた嘘


〜小鳥side〜

ーピッピッピッピッ

「小鳥、大丈夫?」

「………うん、大丈夫だよ」

私にたくさん繋がっている電子機械。
これがないと生きていけないなんて………情けないな。

「………お母さん、毎日来なくても大丈夫だよ?私は強いんだから!」

でもね、日に日に弱くなっていっている。
それはきっとお母さんもわかっているんだろうな。
だから私は喋ったりするのがちょっと辛い。

「でもね私は毎日あなたに会いたいのよ、小鳥」

「………お母さんっ」

やっぱりお母さんの優しい声は私の大好きな人の声だ。

「………皆、元気かな?」

未来はどうしてる?
私は手元にあったスマホをみた。
………未来からのメール………見てみようかな?
私はスマホを起動させた。
そして未来をタップした。

【未来:小鳥、俺に会いたくないのはわかってるけど、皆、お前のこと心配してるから来てくれないか?】

【俺にはお前だけだよ、小鳥。頼むからもう一回話し合いたい】

【頼むから見て欲しい。わがままいっているのはわかってる。けど、お前のことが忘れられない】

「っ………み、らいっ!!」

ねぇ、未来。
どうして私のことをそんなに思ってくれるの?
未来にはあの人がいるんじゃないの?
どうして私にそんなことを言ってくれるの?
どうしてよ………未来っ!

「小鳥………?」

未来のことが好き。
だからこそはやく消したい。
だって私には時間がない。
未来と付き合ったら未来を傷つける。
未来を一人にさせてしまう。
それだけは嫌なの。
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