三年後に君がいることを俺は願う
未来は………傷つけたくない。

ープルルル

「っ!?」

私の手の中にあったスマホが鳴った。
画面を見て私は目を見開いた。
いつぶりかな?
君が電話をしてくるなんて………。

「未来………」

私は無意識のうちに彼の名前を呼んで画面をタップしていた。
そしてタップして数秒後には未来の声が聞こえた。

「………お母さん、ごめん………外してくれる?」

「えぇ、わかった………」

私はお母さんが出ていくのを確認してから深く深呼吸をして電話に出た。

「もしもし小鳥です」

【小鳥っ!】

「っ」

久しぶりに聞く未来の優しくて大好きな声………。
私は泣いていた。
だって未来とまたこうやって話せるんだもん。

「どうかしたの?」

未来は何か慌てているようだった。
だから私は泣いていることを隠すようにした。

【………小鳥、ごめんな。嫌な思い………いっぱいさせて。本当にごめん!!】

未来からの謝罪。
私は何に対して謝っているかわからなかった。
だって未来はなにもしていない。
悪いことなんてなにもしてないんだよ?
それなのにどうして未来が謝っているの?
私が………全部悪いんだよ?
未来は私に生きる希望を与えてくれたんだよ?

「みら………」

【小鳥が病気でも俺はお前のことが大好きだ!】

「っ………!?」

何で私が病気って知ってるの………?

「何で………知って」

【先生から聞いた。皆………知ってるよ。お前が病気ってこと】

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