三年後に君がいることを俺は願う
「っ………」

「ずっと小鳥のそばで笑っていたい。幸せでいたい」

いいの?
あと少ししか生きられないのに?
こんな弱い私でいいの?

「小鳥………そばにいてくれますか?」

何………それ………っ。
プロポーズみたいだよ。

「こんな私でよければ喜んで………っ」

もういい。
全部知った上で私を受け止めてくれるんでしょ?
だったらまた君の手を握ってもいい?
次は………絶対に離さないから!!

「小鳥………大好き!」

「………私もだよ、未来」

「あと………あの成瀬さんの件についてなんだけど………」

成瀬さんってあの時の?
私が別れようと思った原因の一つ。

「あれは違うからな!なんもないからな!!」

「?」

それで未来はあのときのことを全部話してくれた。

「そうだったんだ………」

私………誤解してたんだ。
でもよかった。
ちゃんと知れて。

「未来………私ね生きたい!もっと未来と一緒にいたい。だから………」


「本当にいいんだね?」

「はい、もう決めました」

私は手術を受けるよ。
君との明日のために。

「わかりました。ですが手術は成功しますが後遺症が残るかもしれません。その時次第ですのでまだなんとも言えません」

「………はい、それでもいいです」

もううじうじ死ぬのを待つのは嫌だ。
変えたい。
未来を………変えたい!!
< 41 / 47 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop