三年後に君がいることを俺は願う

最終章 三年後に君がいることを俺は願う

手術


「小鳥、頑張れよ！」

「うん、頑張るね！！」

今日は手術の日。
私のそばにはずっと未来がいてくれた。
怖いけど大丈夫。

「………待ってるからな。あとあまり俺を待たせてたら他の女にとられるぞ！三年後は絶対にお前と幸せになる日なんだから！！」

「うん！」

三年後………それは私たちが18歳になったとき。
つまり結婚ができる。
だから君は三年後に私がいることを未来は願う。
そういうことでしょ？

「行ってくるね、未来」

私は大好きな人に言った。
大丈夫だよ、また会えるから。
待っていてね。
そして麻酔が効いてきた。
だから私は思い出に浸りながらゆっくりと眠りについた。


〜未来side〜

「未来君」

「小鳥のおばさん！」

「………小鳥はもう手術よね？」

「はい！」

俺は小鳥の手術が終わるのを待っていたら小鳥のおばさんが俺に声をかけてきた。
小鳥のおばさんと話すのはいつぶりだろ？

「いつも小鳥のそばで………あの子を見守っていてくれてありがと。それから………はい。これ、小鳥が自分が手術やってる時に渡してって………」

「………手紙？」

小鳥のおばさんから渡されたのはピンク色の封筒だった。
俺は座って読み始めた。


原田未来へ
未来、いつも私のそばで見守っていてくれて笑っていてくれて幸せっていってくれてありがと。
私は手術くる日がとっても待ち遠しかった。
だって成功して目を覚ましたら未来とずっと永遠を誓っていられるんだよ？
それが楽しみだった。
だけどね、ちょっと不安だった。
もし………そのまま死んじゃったらどうしようって考えると怖くてたまらないんだ。
だけど未来といるとそんな気持ち吹き飛んじゃう！