君の甘い罠。【出会い編】
ガチャッ
愛莉「…ただいま。」
誰も返してくれない。
そんな事、私が1番分かっているのに私は"おかえり"と返してくれるのをずっと待っていた。
でもその日だけは…言われたんだ。
母「あら…おかえりなさい。」
私は驚いた。
…それと共に嬉しかった。
お母さんが戻ってくれたのかと思った。
昔の優しいお母さんに。
愛莉「うん!ただいま!!」
私は嬉しさのあまり、大きな声で私はただいま、と言った。
その時が…久しぶりの笑顔だった。