part of me
そんな幸せな日々が崩れ去るなんて、考えた事もなかった。

あの日は、私の誕生日だった。


朝、学校に行く前に、

「琴音、今日は誕生会だからね。」


「父さんも、今日は早く帰るからな。」

両親は、そう笑顔で言ってくれた。


まさか、

それが私が見た両親の最後の笑顔になるなんて、思ってもみなかった。


私が期待に胸弾ませ、開けたリビングのドアの先には、“絶望”が広がっていた…―。


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