アンティーク


さっきの将生のサンドウィッチを見たせいで、それが食べたくなってしまう。

俺は迷わずサンドウィッチコーナーへ向かうと、そこにはハム卵サンド、野菜サンド、ジャム、クリームと、色々な種類があった。

心を満たしてくれる甘いものも食べたいし、夜の活動に備えてちゃんとしたものも食べたい。

そう思った俺は、野菜がこれでもかと入っている大学推進の野菜サンドと、生クリームとカスタードクリームが二層になっているクリームサンドに手を伸ばした。

「レオさんは、サンドウィッチにするんですね」

コンビニは狭いもので、俺と玲奈さんは再び出会う。

見ると、玲奈さんはおにぎりとカップスープを持っている。

「はい。あとは飲み物でも買おうかなと思ってます」

「そうなんですね。夜も頑張りましょうね」

と、玲奈さんは俺にガッツを送ってくれた。

「お互いに」

彼女は、ありがとう、と言って先にレジへと向かう。

そんな彼女を見送って、俺は適当にグリーンスムージーを手に取り、レジへと向かおうとした。

「あ、そうだった」

と、ここにくる時に頼まれていた牛乳のことを思い出す。

お腹は緩くならないだろうか、と無駄に将生のお腹のことを心配しながら買い物を済ませて、小走りで教室へと戻った。
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