Little Gang
参謀役
ふわぁ〜なんか、眠い・・・。
色々とありすぎて・・・疲れちゃった・・・。
「ユリさん、どんな怖いものからも守るから・・・今日のことについて、教えて?」
ユウタママが眉を下げて対面のソファに座る。
『今日のこと?』
こてんと首を傾げた。
「う・・・うん、その・・・アジトのこととか、抗争?」
『あぁ〜ッ、忘れてたッ。 今何時?』
「えっと・・・17時過ぎ?」
『ヤバイッ。 時間ナイッ』
大変だッ・・・通常の準備じゃ間に合わないッ。
「はっ?」
いきなり大声を上げる私をみんなが騒がしい女だな・・・と見てる。
『みんなはケンカ強いし、武器も初めてじゃないよね?』
「ああ・・・けどハルカは身体が弱いからケンカできないし、武器の扱いに慣れてるのは・・・兄貴とルナくらいだよ」
ユウタママの言葉に胸を張る2人・・・。
『ヒロトさん、ルナさん?』
「近距離戦は得意ですよ」
「俺は武器に抵抗あるし、うちは基本、素手でタイマン張るのが多いんだ」
ユウタママが申し訳なさそうに言う。
素手でタイマン・・・素晴らしいッ。
武器に頼るようじゃダサいからね?
『了解ッ。 ハルカくんには護身用の銃を支給するから後方支援に回ってもらう。 そんで私700ヤード離れた場所で待機していい? かくなる上は先陣切って道を切り開く!! !』
愛しの“Al L 96A1”ちゃんが今回の主役!
完膚なきまでに叩き潰して、相棒の銃と勝利の美酒に酔いたい。
私が嬉しそうに熱弁するとみんなは顔を見合わせた後・・・大爆笑。
「頼んだ・・・狙い外すなよ・・・」
穏やかに微笑むヒロトさん・・・。
急いで洋服収納ラックを漁る。
みんなでも着れそうな歴代総長のおさがりを雑に投げ渡した。
『何でメンズの服持ってんの?』