Little Gang
『みんなホント自由すぎッ! 集団行動とか苦手なタイプだッ。 何で私がこんな問題児のお世話をしなきゃダメなのッ! 家政婦? ただの奴隷じゃんかあ・・・。 兄さんに土下座でもして可愛がってもらうしッ!!』
ごめんッ。
あ・・・いやいやいや・・・。
「真面目にやるからさ?」
ううぅ・・・ユウタママが捨てられた子犬のような目で見てくるよぅ・・・。
「調子乗った・・・」
それにシンさん・・・叱られた子どもか・・・。
『好きな武器を選んでいいよん♪ 改造しちゃってくださいな♡』
みんなが一斉に武器を品定めする。
『間違ってない。 兄さんを選んだと仮定して、ヒロトさんも、ユウタママも、ルナさんも、シンさんも、シュウさんも、ハルカくんも・・・きっと殺されてしまう。 私たち兄妹が終着点に辿り着けば今までのことが全て元通りになる。この街の平和も。 大丈夫。 今はみんなが一番大切な家族だから・・・仕方ないよね?』
「ん・・・何か言った?」
「ユリお姉様〜。 射撃の早打ちしましょうよ」
シュウさんとルナさんの声に返事して武器の手入れに意識を集中させた。