Little Gang

『うん、それでね? 教室にいると “嫌いだ”って指差して誰かが笑う声とか悪口が嫌でも聞こえちゃうの。 桜場での悲劇がまさにそう。 みんな消えちゃえって、自暴自棄になってた』


「んじゃ・・・スクールカーストの呪いは・・・自殺した女の復讐なわけだ・・・」


『そう・・・』


「Roseliaを解体に追い込んだのも・・・親父の仇を取るために・・・」


『そうなの・・・』


「お前いったい、何人殺した?」


シンさんが怖いものを見るように・・・睨みつけてて、それは他のみんなも同じみたいで・・・。


『わかんないや。 数えるのも面倒になって途中からやめたしさ? この街を綺麗にするために汚いゴミを掃除しただけ・・・軽蔑する? 喜怒哀楽の感情は・・・とっくの昔に狂ってる・・・』


集まる視線に思わず下を向いた。


「軽蔑しない。 怪物だろうが犯罪者だろうが俺にはアンタが必要だから・・・」


ヒロトさんが言うと、みんなも次々に「ありがとう」とか「大丈夫だよ」とか言ってくれた。

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