Little Gang

「俺は、明日何が起こるかなんて誰にもわからないって思ってる」


私は・・・。


「いつ誰に逆恨みされて今の日常を脅かされるかわからないし、頭のネジが抜けまくった悪い野郎との付き合いも、このままでいいとも思ってないよ」


アイジさんと、生きていたかった。


「だから、縁を切ってケジメをつける頃合いを慎重に探ってる。 上辺だけのその場限りでやり過ごす人付き合いはいらない」


そうして、頼りない呟きがシュウさんの口からぽつりと零れた。


「・・・じゃなきゃ、後悔するから」


『・・・!』


「お前の言う通り、不安・・・なのかも。 閉じこもってれば安全なんて保証ないし、ルナやシンとかだって、いつ・・・」


『うん、そうだよね』


「哀しいことはもう・・・耐えられない。 全部消して終わりにしたかったんだ」


普通が一番幸せだと、誰かが言った。

それはお金持ちの家に生まれて何の苦労もなく贅沢な暮らしをするより、ずっとずっと有意義な時間で何倍も幸せなことなんだと・・・。

監獄生活をしていたあの頃は何も感じなかったけど、今はなんとなくわかる・・・ような気がする?

数え切れないほどの命を奪うより、こうやって家事に悪戦苦闘する毎日の方が、麻痺した心に安らぎを与えて満たしてくれると思うんだ。
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