Little Gang
「・・・最近、予知夢を見るんだ。 初めて体験したのは父さんの死を暗示するメッセージでさ? その時は夢だからって気にはしてなかったけど、それは1年後くらいに現実で起こった・・・」
『っ、』
「もしかしたら、シンやルナの死の間際を予知夢で見る日が来んのかなって・・・」
『うん』
「そういうの、ホントは考えたくなくて。 頭や腰の軽い女と酔えない酒を飲んでえっちしてるってのは、ある」
『うん』
「何か・・・うまく言えないや・・・」
『うん、わかるよ』
私も苦しみから解放されたくて、数え切れないほどの命をこの手で奪ったから・・・。
『ただ、大切な人を作るのは悪じゃない。 変わることを恐れないで。 過去に笑われても中指立ててやりなよ』
「・・・結局、お説教かよ」
『シュウさんがありのままで生きられるようにするため、だよ』
肩の力を抜いて羽を休めない人だからこそ、私はシュウさんが心配なんだ。
この世界は優しくもなければ、息が詰まりそうなほど狭いから・・・。