君がいてくれるから私も光でいられる、そんな気がした。
再開
それは、ある肌寒い冬のことだった。
目が覚めると真っ白な病室に
知らない女の人が一人。
「美葉、美葉!目が覚めたのね良かった〜、本当に良かった。」
その知らない女の人は、安堵の表情で
話しかけてきて、抱きついてきた。
恐怖でしかなかった。人が苦手な私は、
頭の中で小さくパニックを起こしてた。
まず、女の人は誰なのか、なぜここに
私がいるのか。
「あの、どちら様ですか?」
女の人に尋ねてみた。
「何馬鹿な事言ってるの。お母さんでしょ。
もしかして…また、忘れたの!!」
私のお母さんと名乗った人は驚いた表情で
こちらを見ている。