俺とのすべては 期限付き!
γ. レディ・玲子
「玲子、いる?」

俺に玲子と呼ばれた女はかなりの紅茶依存である。

出張土産に兄貴からもらったロンドンの有名店ラベルが貼ってある

黒い丸缶のリーフを目にしてから

俺の誘いにはいつもイエスである。

銀座に呼び出し

〇〇堂パーラーの分厚いガラス扉を通り抜け店内に落ち着いた。

甘党な俺としてはペ〇ちゃんの〇〇家レストランの方が気に入っていたが

特に二段ショートには目がないが

スマートで清楚な玲子の場合、ペ〇ちゃんな雰囲気には無理があった。

二人で〇〇堂パーラーでの午後のティータイムを優雅に堪能した。

その後日本橋をぶらつきたいと言う玲子を近くまで送った。

きれい目なシフォン地のスカートをふわりとさせながら

華奢なヒールで歩く玲子は

人気スポットである都会の上品な並木通りでひと際目立った。


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