続・政略結婚は純愛のように
「かしこまりました…でも社長お昼食べてませんよね。」
社長の体調管理も秘書の仕事だが少々遠慮のない言い方になってしまうのは長坂が隆之の大学の同級生だからだ。
隆之は仕事に没頭すると食事も睡眠も疎かにするたちだ。
さすがに倒れるまでのことはないが、結婚前の5年間でも青い顔をしているのは何度も見たことがある。
そのたびに長坂にどやされている。
結婚してからは夜は由梨と食べることが増えたためそういったことは減った。
けれど昼は度々抜いている。
「車で何か食べるよ。」
そう言って今にも出て行こうとする隆之を由梨は心配な気持ちで見つめる。
彼が大抵こういうときはドリンク剤などで済ませてしまうことを知っているからだ。
妻としては心配だがここは会社で自分は秘書と心の中で自分に言い聞かせた。
社長のすることに口を挟むべきではないだろう。
慌ただしく行き先などを指示して、昼休みにすまなかったと告げて出て行こうとする隆之の視線がそんな由梨をとらえた。
社長の体調管理も秘書の仕事だが少々遠慮のない言い方になってしまうのは長坂が隆之の大学の同級生だからだ。
隆之は仕事に没頭すると食事も睡眠も疎かにするたちだ。
さすがに倒れるまでのことはないが、結婚前の5年間でも青い顔をしているのは何度も見たことがある。
そのたびに長坂にどやされている。
結婚してからは夜は由梨と食べることが増えたためそういったことは減った。
けれど昼は度々抜いている。
「車で何か食べるよ。」
そう言って今にも出て行こうとする隆之を由梨は心配な気持ちで見つめる。
彼が大抵こういうときはドリンク剤などで済ませてしまうことを知っているからだ。
妻としては心配だがここは会社で自分は秘書と心の中で自分に言い聞かせた。
社長のすることに口を挟むべきではないだろう。
慌ただしく行き先などを指示して、昼休みにすまなかったと告げて出て行こうとする隆之の視線がそんな由梨をとらえた。