続・政略結婚は純愛のように
そして突然大股に歩み寄ると、由梨のお弁当から二つに割れた味付き卵の一つを摘む。
驚く由梨を横目にわずかに微笑んでそれを自分の口に放り込んだ。
「ん、うまい。」
ニヤリと笑って唇を舐める様子に由梨の鼓動がどきりと音を立てる。
そんな仕草は"社長"ではないときの彼を思わせるからだ。
けれど隆之はすぐに会社用の顔に戻ると颯爽とドアの向こうへ消えて行った。
「うーん、ありゃモテるわ…。」
真っ赤になってしまった由梨の隣で呆れたように奈々が呟いた。
驚く由梨を横目にわずかに微笑んでそれを自分の口に放り込んだ。
「ん、うまい。」
ニヤリと笑って唇を舐める様子に由梨の鼓動がどきりと音を立てる。
そんな仕草は"社長"ではないときの彼を思わせるからだ。
けれど隆之はすぐに会社用の顔に戻ると颯爽とドアの向こうへ消えて行った。
「うーん、ありゃモテるわ…。」
真っ赤になってしまった由梨の隣で呆れたように奈々が呟いた。