続・政略結婚は純愛のように
代理に指名された由梨は黒瀬を見た。
決定権は黒瀬にある。
黒瀬は口元に手を当てて少し思案する素振りを見せたが、すぐに顔をあげると由梨を見た。
「今井さん、行ける?」
由梨は迷わずに頷く。
残るメンバーのために天川が必要だとはいえ、黒瀬の補佐も簡単な役どころでもない。
それでも今自分にできることをやりたい。
「じゃあ、決まりだ。天川、今井さんに引き続きして。」
黒瀬が決断を下して、ミーティングが解散した。
その夜、由梨は隆之へメールを入れた。
忙しくても食事と睡眠はなるべくきちんととって欲しいこと、それから自分も思いがけず、東京へ行くことになったこと。
少し迷ったけれど、同行者が黒瀬であることには触れなかった。
諍いの夜の隆之の呟きが由梨にストップをかけた。
決定権は黒瀬にある。
黒瀬は口元に手を当てて少し思案する素振りを見せたが、すぐに顔をあげると由梨を見た。
「今井さん、行ける?」
由梨は迷わずに頷く。
残るメンバーのために天川が必要だとはいえ、黒瀬の補佐も簡単な役どころでもない。
それでも今自分にできることをやりたい。
「じゃあ、決まりだ。天川、今井さんに引き続きして。」
黒瀬が決断を下して、ミーティングが解散した。
その夜、由梨は隆之へメールを入れた。
忙しくても食事と睡眠はなるべくきちんととって欲しいこと、それから自分も思いがけず、東京へ行くことになったこと。
少し迷ったけれど、同行者が黒瀬であることには触れなかった。
諍いの夜の隆之の呟きが由梨にストップをかけた。