続・政略結婚は純愛のように
「主任が挑発するからですよ!社長も社長で子供みたいなとこありますけど、主任も主任です!」
そう天川が二人を一刀両断したとき、がやがやと騒がしい人混みが少し空いて、遠くから隆之が歩いてきた。
隆之は初日に客の入りを見るために東京へ来てからは向こうへ帰っていたが、最終日の今日はもう一度来場することになっていた。
どうやら飛行機は予定通りの時間に到着したらしい。
「おつかれさまです」
さっきまで話のネタにしていたことは微塵も出さずに三人は頭を下げた。
「うん、お疲れさま。大盛況で終われそうだな。先に挨拶してきたけど百貨店側も出店者側も大満足みたいだったよ。よくやってくれたね」
そう微笑んで隆之は黒瀬に右手を差し出した。
「ありがとうございます。でもこれは第一歩です。2年3年と続けて、北部地方を盛り上げていきましょう」
黒瀬は力強く言って隆之の手をガッチリと掴んだ。
「あぁ、地域の伝統産業の衰退に歯止めをかけよう。黒瀬君率いる二課には期待しているよ」
由梨が関わった物産展のチームは帰ったら解散になる。
けれど企画二課はまだまだ沢山の企画を抱えていて由梨も帰ったらアシスタントを卒業し、別のチームに入ることになっている。
そう天川が二人を一刀両断したとき、がやがやと騒がしい人混みが少し空いて、遠くから隆之が歩いてきた。
隆之は初日に客の入りを見るために東京へ来てからは向こうへ帰っていたが、最終日の今日はもう一度来場することになっていた。
どうやら飛行機は予定通りの時間に到着したらしい。
「おつかれさまです」
さっきまで話のネタにしていたことは微塵も出さずに三人は頭を下げた。
「うん、お疲れさま。大盛況で終われそうだな。先に挨拶してきたけど百貨店側も出店者側も大満足みたいだったよ。よくやってくれたね」
そう微笑んで隆之は黒瀬に右手を差し出した。
「ありがとうございます。でもこれは第一歩です。2年3年と続けて、北部地方を盛り上げていきましょう」
黒瀬は力強く言って隆之の手をガッチリと掴んだ。
「あぁ、地域の伝統産業の衰退に歯止めをかけよう。黒瀬君率いる二課には期待しているよ」
由梨が関わった物産展のチームは帰ったら解散になる。
けれど企画二課はまだまだ沢山の企画を抱えていて由梨も帰ったらアシスタントを卒業し、別のチームに入ることになっている。