続・政略結婚は純愛のように
「ですから、これから沢山まわろうと話をしていたのです。…私と一緒に。」

 ははは、と隼人が声をあげて笑った。

「なるほど、加賀社長が新しい奥様に夢中だという噂は本当のようだ。」

そんな噂どこで流れているのかと驚く由梨をよそに、隆之はその場を辞した。
 再び徒歩で二人は酒造を出た。
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