君とわかれるその日まで、溢れるほどの愛を描こう
それから特に何事も無く時は進み、四時間目の体育に突入した。
何よりもめんどくさい、体育。寝ることが許されないから。めんどくさい。あぁ、めんどくさい。
「優くん、怖いからめんどくさいを小声で連呼しないで」
「え?・・・あぁ、ごめん」
「無意識なのが更に怖いですねー、優人くん」
「うん、鬱陶しいね、昂生くん」
「バスケだぞバスケ!全力疾走してやるし!」
誰がいつ見ても変わらぬ俺ら。
バスケに張り切ってる昂生と、体育ってだけで不機嫌MAXな蒼。そして俺。
あ、そういえば白石は居るのかな。居るか。どんな顔なんだろ。
・・・って思いで辺りを軽く見渡したけど、それらしき姿は見当たらない。
居ないんかい。
同じ教室で過ごしていればそのうち見れるか、なんて思って白石を諦めた俺は、昂生に引きずられてバスケに参加することになった。