君とわかれるその日まで、溢れるほどの愛を描こう
あれから二週間ほど、俺は凜からの連絡を全て無視。
アイツに言われた言葉が俺の頭にこびりついて、これ以上彼女に近づいてはいけないと、俺を強く引き止める。
そんなことはお構い無しに届き続ける、朝と夜、一日二回のメールに、俺は苦しめられていた。
・・・俺は返事をしないのに、どうしてあの子は永遠と送り続けられるんだろう。
ただひたすら、《おはよう》と《おやすみ》だけを、変わることなくずっと。
みんなは俺が学校に来ていないことを彼女に伝えたと思う。
蒼からは 何かあったなら教えて、って時々連絡が来る。
昂生はほぼ毎日、恐らく暇さえあれば何かを送ってくる。
妃菜には怒られた。
だけど俺は、凜にだけじゃない。
・・・みんなにも会ってはいけない気がするんだ。
俺は幸せになることを許されない。
俺が誰かを幸せにすることは出来ない。
それどころか、・・・不幸にしてしまうかもしれない。
・・・俺はみんなには会えない。