君とわかれるその日まで、溢れるほどの愛を描こう
「蒼、飽きた。俺寝てくる」
「そんな堂々とサボる宣言するの優くんくらいだよね。行ってらっしゃい」
「そんな素直に見送るのも蒼くらいだと思うけど(笑)」
じゃあまた、って、隣に座ってた蒼にしばしの別れを告げて体育館を出た。
昂生は全力でバスケ中。
俺がこうしてサボるのももはやいつもの事だし、何なら最初に居たことを褒めて欲しいレベル。
進級出来る程度に出席して、進級出来る程度に定期テストで点を取って、進級出来る程度に・・・
あ、もう卒業か。
・・・じゃあ卒業出来る程度にってことで。
眠い、ダルい、帰りたい。を心の中で連呼しながら、教室に続く階段を下ってた。