君とわかれるその日まで、溢れるほどの愛を描こう
踏み出した一歩
ジリリリリリリッ・・・________
・・・うるせぇ、壊すぞ。
寝かせて・・・眠い。あぁ眠い。
なんて思いながら重たい体を起こし、恨みを含んだ拳で目覚ましを止めてやった。
・・・ちょっと痛かった。
朝ってこんなダルかったっけ・・・眠いなぁ。
パジャマから制服に着替えるこの瞬間、寒すぎて死ぬ。
久々の制服だけど、特に違和感も無く一瞬で着替え終えた俺は、顔を洗って歯磨いて・・・前までのルーティーンをこなし
パンの袋をカバンに突っ込んで、家を出た。
「・・・紫」
カバンに揺れるキーホルダーを見て、今日を乗り越えられる気がした。
「・・・あ、優人!おはよー!」
「おはよう優くん」
・・・・・・ガチャッ
・・・・・・ガチャッ
「なんで一回閉めたの!?」
「いや・・・なんで居んの?」
ドアを開けた瞬間、いつもの強い光を遮る何かが・・・
昂生と蒼が、そこに居た。