君とわかれるその日まで、溢れるほどの愛を描こう

別々の道へ




それからも当然のように時は過ぎ、クリスマスを越え、二学期が終わった。


日に日に増していく寒さのせいで起きるのはダルいし、学校までの道のりが地獄のようだけど、俺は受験のためにって必死になった。



今年もあと数日。


・・・年が終わりに近づくに連れて、凜の身体は弱っているように感じる。



弱気になった妃菜に電話で泣きつかれた時は焦ったし、大丈夫だなんて容易には言えなくて

二人で泣いたっけ。



色んなことが変わったけれど、凜が居なくなる事実だけは・・・やっぱり受け入れられない。



「ねぇ!祝え!受かった!」

「俺も受かったーー!!」



昼休みに同時に呼び出され、居なくなった二人が

ハイテンションで合格を知らせてきたり。



緊張で腹痛い、とか言いながら受験に行く蒼を見送ったり。


今まで適当な言葉を並べて、適当に理由をつけて書いていた志望校の作文に頭を悩ませたり。



今までで一番、濃い冬を過ごしている。

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