君とわかれるその日まで、溢れるほどの愛を描こう


久しぶりに触れた彼の体温は変わらずあたたかくて、大好きな優しい匂いがして、わたしの心は幸せでいっぱいになる。



彼の夢を、大きな画用紙に描いた。


それが現実になることが、わたしの夢で・・・

欲を言えば、そばで見ていたかったなぁ、なんて思ってしまう。



「きぃくん、ゆめ・・・かなえてね?」

「・・・うん、頑張るから、応援して」



きぃくんは、多分本当は泣き虫なの。笑


初めて会ったときは、感情の薄い人だなぁ・・・なんて思ってたけれど、初めて見たときから、この優しさだけは変わってないね。


だけどすごく・・・笑顔が増えた。



「いちばん、応援してる、から・・・ずっと、いちばん、だもん」

「うん、分かってる」



力の入らない手で彼をぎゅっと抱きしめれば、ちゃんと答えてくれるのが嬉しくて幸せ。


手を伸ばせば、絶対握ってくれるのが幸せ。



わたしはね・・・幸せ、なんだよ。


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