君とわかれるその日まで、溢れるほどの愛を描こう


わたし、頑張って描いたんだよ。


きぃくんに貰ったうさぎのぬいぐるみと、大切なメッセージ。



『・・・どうしたの、大丈夫?』



生暖かい風が吹く春、わたしとあなたは学校で出会った。


初めて見る君の瞳は真っ暗で、手はすごく冷たくて


わたし、知ってるよ?


一度、わたしの前を去ろうとしたこと。

そのまま通り過ぎようとしたこと。


・・・でも、しっかりと合った目が逸れることはなくて、君はわたしに手を伸ばした。



あの頃から何も変わらないのは、その優しさ。


謝ってばかりで感情の読めない人だなぁ・・・なんて、最初は思ってたけど・・・



優しい人っていう認識が、わたしの中で変わったことはない。

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