君とわかれるその日まで、溢れるほどの愛を描こう



酸素が身体に回ってこなくなるのが分かる。


こんなもの、付けたくせに・・・苦しいんだ。



少しずつ強くなっていく胸の痛み。


モニターの音が乱れ始める。



そんな中で、全身の力を振り絞り、わたしは指を動かした。





視界からみんなが消えて、声が消えて、


音が消えた。




『・・・凜、よく頑張ったね』



両手を広げてわたしを迎えてくれたお父さんと抱きしめあえた。




わたしの18年の人生は、ここでおしまい。



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