君とわかれるその日まで、溢れるほどの愛を描こう
「優人。やっぱり俺に白石さんともう一人、紹介して」
「うん。機会があればね」
「機会ってなに・・・」
案の定うるさい昂生を適当にあしらって、黙れ、帰るぞ。って空気を出したら
後ろでバサバサッって音がして・・・振り返ると、白石がカバンをひっくり返して慌てていた。
・・・あぁ、来た、機会。
思うより先に、昂生が傍に駆け寄っていた。
何この展開。都合良すぎて俺ビックリだよ。
「大丈夫?俺もよく荷物落とすよ(笑)」
「あ・・・え、っと・・・」
急に寄ってきた昂生を前に、戸惑っている白石と目が合った。
・・・目が・・・合ってしまった。
「はぁ・・・昂生、白石困ってるから。・・・ごめん、うるさくて」
「ううん、大丈夫。・・・ありがとう」
「凜〜、帰ろ・・・って何、お前ら」
「お前ら」
見るに耐えなかった俺は、昂生を離しものすごい素早さで落ちた物を拾い、机に置いた。
そんな空気の中現れたのは、・・・もちろん長瀬。
ハッキリ言うと、この状況、色々最悪。帰りたい。