君とわかれるその日まで、溢れるほどの愛を描こう
「凜ちゃんおはよー!今日の髪型めっちゃ可愛い」
「あはっ、昂くんありがとう」
「そんな事言ってるとまた妃菜に怒られるよ。私の凜を口説くな、って」
「それなぁ、妃菜怖い。隠れる」
「えー、怖くないよー」
わたしが体育の授業でいつも見学していても、保健室に行っているせいで時々授業に居なくても、誰も何も言ってこない。
少し前に 大丈夫? って聞かれたから、体が弱いって一括りにまとめたけど、それからは何も聞いてこなかった。
わたしは、それを有難く思ってる。
わたしの心臓は、頑張って卒業まで保って・・・
卒業後、そのまま静かに死んでいく。
それがわたしの理想。