君とわかれるその日まで、溢れるほどの愛を描こう
それから三日。
わたしはようやくベッドの上で起き上がれるようになって、話せるようにもなった。
先生が言うには、わたしが倒れたあの日から、もう一週間も経っているらしい。
術後四日も目が覚めなかったんだって。
「・・・わたし、そろそろ、死にますか?」
そんな質問に、先生は表情を歪ませて・・・答えてはくれなかった。
・・・うん、分かってる。それが答えなんだよね。
18年、保つか分からないと言われているわたしの心臓は・・・もう、17年も頑張ってきたんだから。
今のわたしは、ギリギリで生きてるんだ。
いつ死んでもおかしくない状態で。
「・・・せんせ、もう・・・手術、出来ないんだよね・・・?」
「・・・うん。手術はもう出来ない」
「じゃあ、つぎたおれたら・・・死んじゃうのか」
小さい頃から幾度となく手術を繰り返してきたわたしの心臓は、もうボロボロで。
去年の夏、「手術は出来てもあと一回」って言われていたのを思い出した。
わたしが次に倒れるときは・・・わたしの命が尽きるとき。