君とわかれるその日まで、溢れるほどの愛を描こう
雰囲気とか、雰囲気とか、いや、伏せてるから雰囲気しかないんだけど。
周りと違う・・・というか、浮いてる。
名前の順的に、あれが白石・・・何とかか。って、俺は勝手に悟って
当然のように、寝た。
「・・・置いてく?」
「置いてくの?可哀想じゃない?」
「んー、まぁ。・・・早く起きて、優くん、終わったから」
「・・・・・置いてけば?」
「うわ、聞いてた」
「聞こえてるわ」
「帰ろ帰ろ、腹減ったからどっか寄ろ!」
蒼と昂生の声が聞こえて、知らないフリをしたかったところだけど、起こされたから起きてあげた。
起き上がった瞬間、机に溜まっていたであろうプリントがバッサバサと音を立てて落ちた。
それを適当にカバンに押し込み、教室を出る。
ようやく今日が終わった。
まぁ寝てただけ、なんだけど。