君とわかれるその日まで、溢れるほどの愛を描こう

「あおは青?・・・あ、ダジャレじゃないよ。優人はー?」

「俺は何でも良い。凜ちゃん、俺のイメージは?」


蒼が何かを人に問うことなんか滅多に無いから、流石に昂生も驚いたんだと思う。

え?って顔で蒼を見てる。

そんな問いに凜は真剣に応えようと、並んだいくつものストラップを凝視している。


その真剣な姿に、思わず頬が緩んだ。

得体の知れないこの気持ちは、親が子を思う気持ちに似ているんだろうな・・・って俺は思う。

そんな気持ち知らないし、出来れば知りたくもないけれど。

・・・何となく、それが一番、近い気がする。


「・・・蒼くんはきいろ。月の色」

「黄色か・・・こういう時に青じゃなかったの初めて」

「へへ・・・わたしには、控えめな強い光に見える」

「的確。・・・ありがとう」


蒼が授かった黄色いストラップ。

昂生が太陽で、蒼が月で。


凜が見る俺は・・・一体何なんだろう。

俺は、何に見えてるんだろう。


知りたいようで・・・知りたくない。
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