君とわかれるその日まで、溢れるほどの愛を描こう
昂くんに促されて、わたしたちはティーカップの壁の前に並んだ。
わたしの隣には、妃菜ときぃくん。
その横で、昂くんと蒼くんがポーズをするしないで言い争っている。
カメラ持ってる後輩さんが困ってる・・・(笑)
「あ、もう撮っちゃってください。こいつら良いんで」
「こいつら良いんでって(笑)」
「あ、はい(笑) じゃあ撮りまーす」
妃菜ときぃくんが、呆れながら笑って
昂くんと蒼くんが、わちゃわちゃしながら目線をカメラに向けて
そんな幸せのなかで、わたしは笑った。
写真はあんまり好きじゃなかった。
いずれ消えていくわたしが、何かしらの形を残すのがなんだか申し訳なくて・・・好きになれなかった。
だけど今はそうじゃない。
わたしはここに居るよ!
みんなと一緒にいるんだよ。
だから、置いていかないで!
・・・そう思うことに、必死だった。