身長差30cm、年の差12才、この恋あり
もしかして、私はいない方が良いのか。


私の動揺が分かったようで。



「美莉もいて。」


「聖夜と二人がいい。」


聖夜が大きなため息をつく。


「この人はここの店長で、俺のだいじな彼女。」


彼女に睨まれる。


怖い。


「なんで、こんなおばさんが聖夜の彼女なの。聖夜の彼女はいつも綺麗な人だったのに。チビでブスじゃん。」


おばさんで、チビでブスね。


仕方ないけど。


フー。


「俺のだいじな彼女におばさんはやめてくれるかな。美莉は可愛いから。」


「おばさんはおばさんじゃん。」


まぁ、そうだね。


「絢香がなんで俺の元カノなんだよ。」


「聖夜はいつも優しくて、デートしてくれたから、彼女だと思ってた。」


やっぱり、付き合ってたの。


「あれはデートなんかじゃないぞ。一緒に映画を見たり、遊園地に行っただけだ。」


それはデートと言うんです。


聖夜は何も分かってない。


好きな男の子と映画を見たり、遊園地にいけば、それは絶対デートに間違いないから。


頭が痛くなった。


この先何人の元カノが会われるか、不安だ。


嫌、これは犯罪。


この場から逃げるしかないと思い、事務所を出ようとすると、聖夜に首根っこを捕まれた。


「逃げる気。」


そうですけど。


離しなさいよ。


私は関係ありません。







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