身長差30cm、年の差12才、この恋あり
どうしても聞きたくなった。



「聖夜はどうして死のうとしたの? 」



「俺は男兄弟三人の末っ子で、いつも優秀な兄二人と比べられ育った。俺成りに頑張ったよ。中二の時学校でたばこ吸ったのが見つかり、おまえなんかに期待してないと言われた時、俺の中で何が切れた。」


聖夜の荒れた姿が目に浮かんだ。


苦しそうな聖夜の顔。


一杯我慢してる聖夜の顔が。


泣きたくてもなけなかったんだろうね。


助けてとも言えなかった。



「それからは家にも帰らず荒れた生活。高校は親の金で入った。気がついたら自分は必要のない人間に思えて、死にたいとか分からないままキズつけた。」



聖夜の体が震えている。



聖夜、大丈夫だから。



もう、今はあの時の聖夜とは違う。



そっと、震える聖夜の手を握った。


暖かいね。


これが生きている証拠。


聖夜、生きてて良かった。


生きていたから、聖夜に会えたんだ。


その時本当にそう思えたから、聖夜をそっと抱き締めた。



「聖夜寒い?」



「腹へった。」



「何それ、私も朝から何も食べてないや。」



「だから、小さいままなんだよ。」



「分かったミニ、何か食いに行くか。」


「ミニじゃない。美莉だよ。」



「解ってるって。」



どうしてこうなったのか、分からないまま、聖夜とご飯を食べに行く事になってしまった。


お腹空いてるし、まぁいいか。


何か暖かい物たべたいな。



体が暖まるものが食べたい。


























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