身長差30cm、年の差12才、この恋あり
帰りにスーパーに寄って、夕食の買い物をした。


鍋の材料を四人分。



「聖夜は怒ってるの。」



「怒ってねぇけど、俺は美莉と二人が良かった。」



ごめんと手を合わせる美莉。


「佐々木さん見てたら、他人事と思えなくて。彼がまだ彼女を好きなら、私たちも大丈夫と思えるし、彼がもう佐々木さんを好きでないなら、私たちも考え直した方がいいかも知れない。」



とうして、そうなるんだよ。


佐々木さんと俺たちは違う。



「俺と美莉の恋愛に、どうして、あの二人が入って来るんだよ。俺は美莉が好き。それだけじゃ駄目なのか。」



二人の気持ちがしっかりしていれば、なんの問題もないはず。


「私は不安で仕方ないの。誰かに私にちは大丈夫だと言ってほしい。二人がうまくいったら、私も素直になれそうな気がする。」


まぁ、美莉がそこまで言うなら我慢するよ。


だけど、俺は絶対諦めない。



「今日泊まてっていいからね。」



本当に小さな声で呟いた。



まぁ、いいにしてやるか。



佐々木さんと彼が上手く行くように、祈るしかなかった。



何があっても俺の気持ちは変わらない。


佐々木さん、諦めずに頑張ってくれよ。



俺と美莉の未来が、かかってるのだから。



心配で、どうしよもなくて、イライラはつのるばかりだった。





























< 57 / 147 >

この作品をシェア

pagetop