花はいつなんどきも美しく
なんて、あのことは誰にも言ってないから、仕方ないだろうけど。
「もう、聡美ちゃん今起きたでしょ?顔洗ってないのバレバレよ」
私の横を通るついでに頬を指で刺してきた。
わかってるから、わざわざ言わないでほしかった。
だけどそんな文句も言う気力がなかった。
そしてママは台所に立つ。
なんで初めて来たくせに、そんなに馴染んでるんですかね、あなたは。
「あら。今日のお昼はカップ麺?それは体調も崩すわね」
放置されたカップと箸を見て、母親のようなことを言ってきた。
「……どうしようが私の勝手でしょ」
「そうね。でも女を磨きたいなら、失格よ」
思わず舌打ちをしてしまった。
ママはくすくすと笑っている。
「やっといつもの聡美ちゃんに戻ったわね」
「……ママのせいだから」
「あらやだ。自分に魅力がないって嘆いたのは聡美ちゃんよ?」
またそういうこと言う……!
「聡美ちゃんは十分可愛いから、安心なさい」
そして鼻歌を歌いながら買ってきた材料を冷蔵庫に入れ始めた。
私が可愛い、か……
「聡美ちゃん?」
私はあと数十センチというところまで、ママに近付いた。
「……もう一回、確かめてほしいって言ったら……?」
「そうねえ。触るだけじゃ止まらないね」
急に声が低くなり、私はママから距離をとった。
「……変態ジジイ」
「戦闘態勢プラスのその単語は結構くるね」
「もう、聡美ちゃん今起きたでしょ?顔洗ってないのバレバレよ」
私の横を通るついでに頬を指で刺してきた。
わかってるから、わざわざ言わないでほしかった。
だけどそんな文句も言う気力がなかった。
そしてママは台所に立つ。
なんで初めて来たくせに、そんなに馴染んでるんですかね、あなたは。
「あら。今日のお昼はカップ麺?それは体調も崩すわね」
放置されたカップと箸を見て、母親のようなことを言ってきた。
「……どうしようが私の勝手でしょ」
「そうね。でも女を磨きたいなら、失格よ」
思わず舌打ちをしてしまった。
ママはくすくすと笑っている。
「やっといつもの聡美ちゃんに戻ったわね」
「……ママのせいだから」
「あらやだ。自分に魅力がないって嘆いたのは聡美ちゃんよ?」
またそういうこと言う……!
「聡美ちゃんは十分可愛いから、安心なさい」
そして鼻歌を歌いながら買ってきた材料を冷蔵庫に入れ始めた。
私が可愛い、か……
「聡美ちゃん?」
私はあと数十センチというところまで、ママに近付いた。
「……もう一回、確かめてほしいって言ったら……?」
「そうねえ。触るだけじゃ止まらないね」
急に声が低くなり、私はママから距離をとった。
「……変態ジジイ」
「戦闘態勢プラスのその単語は結構くるね」