冒険者の王子は 旅と恋する
*
「…チェース。
片付けましょう。本日はウルーチェ様と合流予定です。」
「はいはーい。了解。」
最後のお茶をぐいっと飲み干して
まだ少し赤かったたき火に砂をかける。
チェースは寝袋を器用に畳む。
屋根にしていた
保護布をきれいに畳んで、
出発の用意だ。
「ジョイル。
その荷物、こっちに入れるから貸して。」
「はい。チェース、ついでにこれもお願いします。」
遠慮はないが、ジョイルは敬語キャラだ。
キャラっていうのはちょっと失礼か?
敬語のほうが楽っていうからあんまり突っ込まないけどさ
友達だから 別にいいのに。
まぁ、俺が「フランチェスコ第二王子」って知ってるからな。
壁を感じる?
そんなことナイヨ。
そんなもんだろうな、という 一種のあきらめにに似た理解。かな。
伊達に14年も「王子様」やってないからさ。
理解してる。
ま、それも『友達』の一種だと思って
こっちが勝手に気兼ねない友だと感じているからいいなかーってやつ。
「----!!来ました!」
「うわぁ!急だな!!!」
ぶわり、と空気が渦巻いて
魔法陣が目の前の空中に浮かぶ。
圧を感じて
ぶわり、と一瞬鳥肌が立って「またせたな」
と、相変わらずの赤いローブに身を包んだウルーチェ先生が
現れた。
「ウルーチェ先生。
遅かったですねー」
「フラン王子の護衛騎士たちの追跡がなかなか面倒でのぉ。」
にやり、と笑う。
ちなみに、フラン王子って、俺な。
フランチェスコ第二王子。愛称はフラン。
だから、フランチェスコだから、偽名はチェース。
賢者ウルーチェ。俺にとっては薬学の先生だ。
フランチェスコ第二王子に、しっかり教えていただいた
赤いフードに赤いルージュが特徴的な
年齢不詳の女性だ。
ちなみに、今は初老?ぐらいの
年齢だな。
物語の老婆のようにも、かわいい妹ぐらいの見かけにもなるから
ウルーチェ先生に、『おいくつですか』は禁句だ。
まじで、法律で定めたほうがいいくらいの禁句だ。
「…チェース。
片付けましょう。本日はウルーチェ様と合流予定です。」
「はいはーい。了解。」
最後のお茶をぐいっと飲み干して
まだ少し赤かったたき火に砂をかける。
チェースは寝袋を器用に畳む。
屋根にしていた
保護布をきれいに畳んで、
出発の用意だ。
「ジョイル。
その荷物、こっちに入れるから貸して。」
「はい。チェース、ついでにこれもお願いします。」
遠慮はないが、ジョイルは敬語キャラだ。
キャラっていうのはちょっと失礼か?
敬語のほうが楽っていうからあんまり突っ込まないけどさ
友達だから 別にいいのに。
まぁ、俺が「フランチェスコ第二王子」って知ってるからな。
壁を感じる?
そんなことナイヨ。
そんなもんだろうな、という 一種のあきらめにに似た理解。かな。
伊達に14年も「王子様」やってないからさ。
理解してる。
ま、それも『友達』の一種だと思って
こっちが勝手に気兼ねない友だと感じているからいいなかーってやつ。
「----!!来ました!」
「うわぁ!急だな!!!」
ぶわり、と空気が渦巻いて
魔法陣が目の前の空中に浮かぶ。
圧を感じて
ぶわり、と一瞬鳥肌が立って「またせたな」
と、相変わらずの赤いローブに身を包んだウルーチェ先生が
現れた。
「ウルーチェ先生。
遅かったですねー」
「フラン王子の護衛騎士たちの追跡がなかなか面倒でのぉ。」
にやり、と笑う。
ちなみに、フラン王子って、俺な。
フランチェスコ第二王子。愛称はフラン。
だから、フランチェスコだから、偽名はチェース。
賢者ウルーチェ。俺にとっては薬学の先生だ。
フランチェスコ第二王子に、しっかり教えていただいた
赤いフードに赤いルージュが特徴的な
年齢不詳の女性だ。
ちなみに、今は初老?ぐらいの
年齢だな。
物語の老婆のようにも、かわいい妹ぐらいの見かけにもなるから
ウルーチェ先生に、『おいくつですか』は禁句だ。
まじで、法律で定めたほうがいいくらいの禁句だ。