さよなら、片想い
頻繁にスマホに入る連絡を交わしきれず、とうとう宏臣と会うことになった。
お互いに平日の仕事終わりだったので、ファミレスで落ちあう。
徒歩で行けて都合がよかったけれど、
「ここ、会社の人もよく使うんだよね。宏臣とこうしているところを知り合いに見られて、あれこれ言われそうで……。長居はしたくないんだけどいいかな」
「ああ、俺もメシは家で食うからいいよ」
宏臣は店員が注文を取りにきたタイミングではっきり言った。
今のヒドくない? と笑うところだ。これは。
宏臣流の乱暴なノリだってわかる。
わかるんだけど……笑えなかった。
私はこのノリで笑えなくなっていた。
「私、チョコバナナパフェで」
「あれ、お前コーヒーにするって言ってなかったか」
「気が変わった」
ふうんと言って、宏臣はドリンクバーを取りにいった。
お互いに平日の仕事終わりだったので、ファミレスで落ちあう。
徒歩で行けて都合がよかったけれど、
「ここ、会社の人もよく使うんだよね。宏臣とこうしているところを知り合いに見られて、あれこれ言われそうで……。長居はしたくないんだけどいいかな」
「ああ、俺もメシは家で食うからいいよ」
宏臣は店員が注文を取りにきたタイミングではっきり言った。
今のヒドくない? と笑うところだ。これは。
宏臣流の乱暴なノリだってわかる。
わかるんだけど……笑えなかった。
私はこのノリで笑えなくなっていた。
「私、チョコバナナパフェで」
「あれ、お前コーヒーにするって言ってなかったか」
「気が変わった」
ふうんと言って、宏臣はドリンクバーを取りにいった。