ねぇ・・君!
アクアマリンの指輪に込めた妻への愛
ある日、英明は清香と一緒に
舞妓さんも利用しているという
呉服屋さんに出かけていた。
この時に、二人はお稽古事が
終わった芸妓さんに出会った。
清香は、その芸妓さんに見覚えがあった。
実は、この芸妓さんが
舞妓さん見習いだった時に
礼儀作法として茶道と華道を
清香の母に教わっていたのだ。
「清香ちゃん、久しぶりね」
「夢乃お姉さん」
突然のことだった英明は、
清香に聞いていた。
「清香、この方と知り合いなのか?」
「そうなの、舞妓さんの
見習いの時に私のお母さんから
お茶とお花を習っていた人なの」
「清香ちゃん、結婚したんだってね。
お師匠さんから話は聞いていたわよ。
こちらの方が、清香ちゃんのご主人ね。
私は、水田屋の芸妓をやっている
夢乃よ。どうぞよろしくね」
しかし、男性というのは
美人というか着物の似合う女性を
見ると鼻の下を長くするのだろうか。
英明も、その部類に入ったのだろうか。
夢乃の艶姿に心を奪われていたようだ。
この時ばかりは、
清香も黙っていなかった。
「英明さん、もうすぐ
父親になることを
自覚しているんですか?
場合によっては、みなべ町の
お義姉さんにお話させて
いただきますよ?」
「ちょっと、清香。
頼むよ、姉ちゃんにだけは
言わないでくれよ」
英明が、みなべ町にいる
英明の姉が恐ろしい存在で
あることは清香は知っていた。
それで、何か浮気まがいの
紛らわしいことがあれば
みなべ町の英明の姉に伝えると
清香は通達していた。
それというのは、みなべ町の
英明の姉から英明に
何か紛らわしいことがあれば
連絡をしろと清香に
伝えていたからだった。
清香のヤキモチの発言に
夢乃は英明に通告した。
「浮気心は、ダメですよ。
清香お嬢さまは、怒らせると
恐ろしいですからね」
そんななかで、清香は陣痛が始まって
おなかをおさえてうずくまっていました。
「清香、大丈夫か?」
「痛い、おなかが痛い。
産まれるかもしれない」
「ちょっと待っていて。
おかみさん、救急車を呼んでください。
お嬢さまが、産気づかれています」
夢乃の機転で、呉服屋さんのおかみさんが
救急車を呼んでくれていた。
清香は、救急車がくるまで
呉服屋さんのお店の中で
寝かせてもらっていた。
その間に、英明は携帯で
清香の実家に連絡を入れて
清香が産気づいたことを伝えていた。
そして、救急車が到着して
清香を担架に乗せて出産を予定している
京都の大学病院に救急車を走らせた。
この時、英明は清香と一緒に
救急車に乗っていた。
そして、救急車は
京都の大学病院に到着した。
いよいよ、我が子が
生まれようとしている。
英明は、清香と子供が
無事に産まれることを祈っていた。
そして、清香の両親と英明の両親が
病院に来てくれていた。
「おやじ、待望の初孫が
生まれようとしているよ」
「英明、今は清香さんが
無事に産まれることを祈ろう」
「長野さん、ようやく初孫が
生まれようとしているんですね。
これからも、清香を
よろしくお願いします」
「広瀬さん、私たちの
血をひいた初孫です。
これからも英明を
よろしくお願いします」
そして、清香が運ばれてから
12時間を過ぎた
午前1時になろうとした時に
分べん室から赤ちゃんの産声が
聞こえていた。
分べん室から出てきた看護師さんから
子供が生まれたことを英明に伝えられた。
子供は、男の子だった。
母子ともに健康だと伝えられたことが
英明は、なによりうれしかった。
出産後で疲れた清香が
病室で目を覚ましていた。
実は、英明は清香に渡そうと
指輪を持っていた。
それは、アクアマリンの指輪であった。
アクアマリンは、
天使の石と呼ばれているが、
それとは別に幸せな結婚を
約束するとともに
子宝に恵まれる石とも
呼ばれているというのだ。
そのためなのか、
茶屋町オフィスの雪恵が
清香にアクアマリンの指輪を
プレゼントをしたいと
英明に渡していたのだ。
茶屋町オフィスで現在も働く雪恵は、
英明にいつも言っていたことがある。
「清香ちゃんは、私の妹分ですよ」と。
その妹分である清香に子供が
生まれたことを雪恵に知らせたら
きっと喜ぶだろう。
「清香、ありがとう。元気な男の子だ。
二人で大切に育てていこう」
「あなた、赤ちゃんが
無事に産まれてよかった」
「清香、これは雪恵からのプレゼントだ」
「雪恵さんからですか?」
「アクアマリンの指輪だそうだ。
アクアマリンは、幸せな結婚と
子宝に恵まれるそうだ」
「あなた、雪恵さんに私から
お礼を言っていたと伝えてください」
「もちろんだ、必ずオレから伝えておく。
雪恵のことだ。妹分のおまえを
真っ先に見舞いに行くだろう」
英明と清香は、
子供が無事に生まれて幸せだった。
アクアマリンが結んだ夫婦は、
これから家族が増えて
仲良く暮らしていくだろう。
その幸せを英明は、
清香とともにかみしめていた。
舞妓さんも利用しているという
呉服屋さんに出かけていた。
この時に、二人はお稽古事が
終わった芸妓さんに出会った。
清香は、その芸妓さんに見覚えがあった。
実は、この芸妓さんが
舞妓さん見習いだった時に
礼儀作法として茶道と華道を
清香の母に教わっていたのだ。
「清香ちゃん、久しぶりね」
「夢乃お姉さん」
突然のことだった英明は、
清香に聞いていた。
「清香、この方と知り合いなのか?」
「そうなの、舞妓さんの
見習いの時に私のお母さんから
お茶とお花を習っていた人なの」
「清香ちゃん、結婚したんだってね。
お師匠さんから話は聞いていたわよ。
こちらの方が、清香ちゃんのご主人ね。
私は、水田屋の芸妓をやっている
夢乃よ。どうぞよろしくね」
しかし、男性というのは
美人というか着物の似合う女性を
見ると鼻の下を長くするのだろうか。
英明も、その部類に入ったのだろうか。
夢乃の艶姿に心を奪われていたようだ。
この時ばかりは、
清香も黙っていなかった。
「英明さん、もうすぐ
父親になることを
自覚しているんですか?
場合によっては、みなべ町の
お義姉さんにお話させて
いただきますよ?」
「ちょっと、清香。
頼むよ、姉ちゃんにだけは
言わないでくれよ」
英明が、みなべ町にいる
英明の姉が恐ろしい存在で
あることは清香は知っていた。
それで、何か浮気まがいの
紛らわしいことがあれば
みなべ町の英明の姉に伝えると
清香は通達していた。
それというのは、みなべ町の
英明の姉から英明に
何か紛らわしいことがあれば
連絡をしろと清香に
伝えていたからだった。
清香のヤキモチの発言に
夢乃は英明に通告した。
「浮気心は、ダメですよ。
清香お嬢さまは、怒らせると
恐ろしいですからね」
そんななかで、清香は陣痛が始まって
おなかをおさえてうずくまっていました。
「清香、大丈夫か?」
「痛い、おなかが痛い。
産まれるかもしれない」
「ちょっと待っていて。
おかみさん、救急車を呼んでください。
お嬢さまが、産気づかれています」
夢乃の機転で、呉服屋さんのおかみさんが
救急車を呼んでくれていた。
清香は、救急車がくるまで
呉服屋さんのお店の中で
寝かせてもらっていた。
その間に、英明は携帯で
清香の実家に連絡を入れて
清香が産気づいたことを伝えていた。
そして、救急車が到着して
清香を担架に乗せて出産を予定している
京都の大学病院に救急車を走らせた。
この時、英明は清香と一緒に
救急車に乗っていた。
そして、救急車は
京都の大学病院に到着した。
いよいよ、我が子が
生まれようとしている。
英明は、清香と子供が
無事に産まれることを祈っていた。
そして、清香の両親と英明の両親が
病院に来てくれていた。
「おやじ、待望の初孫が
生まれようとしているよ」
「英明、今は清香さんが
無事に産まれることを祈ろう」
「長野さん、ようやく初孫が
生まれようとしているんですね。
これからも、清香を
よろしくお願いします」
「広瀬さん、私たちの
血をひいた初孫です。
これからも英明を
よろしくお願いします」
そして、清香が運ばれてから
12時間を過ぎた
午前1時になろうとした時に
分べん室から赤ちゃんの産声が
聞こえていた。
分べん室から出てきた看護師さんから
子供が生まれたことを英明に伝えられた。
子供は、男の子だった。
母子ともに健康だと伝えられたことが
英明は、なによりうれしかった。
出産後で疲れた清香が
病室で目を覚ましていた。
実は、英明は清香に渡そうと
指輪を持っていた。
それは、アクアマリンの指輪であった。
アクアマリンは、
天使の石と呼ばれているが、
それとは別に幸せな結婚を
約束するとともに
子宝に恵まれる石とも
呼ばれているというのだ。
そのためなのか、
茶屋町オフィスの雪恵が
清香にアクアマリンの指輪を
プレゼントをしたいと
英明に渡していたのだ。
茶屋町オフィスで現在も働く雪恵は、
英明にいつも言っていたことがある。
「清香ちゃんは、私の妹分ですよ」と。
その妹分である清香に子供が
生まれたことを雪恵に知らせたら
きっと喜ぶだろう。
「清香、ありがとう。元気な男の子だ。
二人で大切に育てていこう」
「あなた、赤ちゃんが
無事に産まれてよかった」
「清香、これは雪恵からのプレゼントだ」
「雪恵さんからですか?」
「アクアマリンの指輪だそうだ。
アクアマリンは、幸せな結婚と
子宝に恵まれるそうだ」
「あなた、雪恵さんに私から
お礼を言っていたと伝えてください」
「もちろんだ、必ずオレから伝えておく。
雪恵のことだ。妹分のおまえを
真っ先に見舞いに行くだろう」
英明と清香は、
子供が無事に生まれて幸せだった。
アクアマリンが結んだ夫婦は、
これから家族が増えて
仲良く暮らしていくだろう。
その幸せを英明は、
清香とともにかみしめていた。