幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
「どっちがいいと思う?」

洋館に帰るやいなや、りりはどっちの服装がいいか俺に聞いてきた。

「………右とか?」

「だよねっ!」

りりはどんな服でも似合うと思うんだけど。

楽しそうなりりを見てるとほっこりする。

「ふふっ」

「ん?」

「あ、いや。りりが楽しそうだったから」

「だって楽しいもん」

りりは鼻歌を歌いながら、自分の部屋に戻っていった。

俺も服を選ばないとな。
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