幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
玲音のそばから離れないって。

何があっても絶対に。

「私はずっと玲音を守ろうと決めてたの。今、ここで見捨てられない」

「……………そこまで言うなら仕方ないわね。ただし、私たちも一緒に住むわよ」

「ありがとう、お母さん」

それなら心強いや。

お母さんに飛び付いた。

暖かくてまるで昔に戻った気分だった。

「今日はもう遅いから早く寝なさい」

「はーい」

私は寝る準備をするためにお母さんたちのもとを離れた。
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