幼なじみの吸血鬼くんが本気を出したら。
そして、すぐりりが現れた。

「りり!!」

「玲音!!」

俺はりりの方へ走り、抱きついた。

「りり、ごめんな。こんな俺でごめんな」

「私も守れなくてごめんね」

ブワッと涙が溢れた。

もう少しだけこうしていたい。

りりが消えないうちに。

俺が死なないうちに。

「りり、俺のそばにいてくれてありがとな」

「そんなこと言わないでよ!今から助けるし!」

りりは自信満々に言ってきた。
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